IEA(International Energy Agency)が各国のエネルギー消費データを毎年公表しています。その中からコロナ禍前とコロナ禍最中の日本の最終エネルギー消費を分野別に表にしてみます。コロナ禍前のデータとしては2018年のもの、コロナ禍最中としては2020年のものを示します。2021年以降については、まだIEAのHPでは発表されていませんが、発表され次第更新していきます。
2018(Mtoe) | 2018(%) | 2020(Mtoe) | |
工場 | 83.4 | 29.3 | 75.2 |
運輸 | 70.5 | 24.8 | 62.4 |
第三次産業 | 50.4 | 17.7 | 46.4 |
家庭 | 42.4 | 14.9 | 44.0 |
農林業 | 2.9 | 1.0 | 3.3 |
水産業 | 1.2 | 0.3 | 0.5 |
非エネルギー利用 | 33.4 | 11.7 | 29.5 |
トータル | 284.4 | 100 | 262.8 |
コロナ禍によって分野別消費の順位及び傾向はほぼ変わっていません。一番が工場、二番目に運輸です。第三次産業と家庭はとんとんですが、わずかに第三次産業が上回っています。第三次産業が家庭より多いのは、恐らく世界中で日本だけでしょう。
なおエネルギーをはかる単位としてMtoe(メガ石油換算トン)が用いられています。これはエネルギー量として等量になる石油重量を、百万トン単位で測ったらこの量ですよという意味です。例えば2018年日本の工場で消費された最終エネルギーの総量は、石油に直せば八千三百四十万トンでした。
また2018年の分野別データを百分率で表した値も第三カラムに掲載しています。