プロフィール

えねるぎぃっ亭南駄老

科学芸人。芸人として、サイエンスコミュニケーション活動を行えたらと考えている。上野鈴本演芸場の中入りにも出演。柳家一九師匠のご推薦である。そのときは落語の「落ち」と自然の「落ち」るとをかけて、いくつかの落ちる実験をして、皆様に笑っていただいた。エネルギーって何だろうという、素朴だが現代人に必要な質問に、できるだけ分かりやすい理解を届けると同時に、エネルギーという誰にでも理解可能な概念をもとに、未来社会を考える活動を行う。本名小池康郎。

小池康郎

原子核理論物理学者。物理学教育研究家。法政大学名誉教授。NPO法人千年文化を考える会代表。芸名えねるぎぃ亭南駄老。
1948年東京生まれ。3才の頃博多に移り、博多を故郷とする。県立福岡高校を主席で卒業(そのころ博多きっての進学校である福岡高校には、福岡高校の教員が作り、福岡高校三年生と同校卒業生が受ける、模擬試験の成績順位を張り出す習慣がありました。最後の模擬試験で一位になりました。もちろん現代から見るとおかしな習慣です)。証明は? 卒業証明は卒業アルバムに顔写真入りの記録があり、私自身も持っています。成績に関しては高校に当時の模擬試験の記録が残っているか、まだ生存する同級生がそれを思い出すかしか、証明の方法はありません。
しかし以下の記録は残っているはずです。
1966年京都大学理学部入学。京都大学原子核工学の自主ゼミで博士号取得(すべての博士学位について、京都大学がWebで公開している)。博士論文の研究主題とした、原子核物理学における三体問題の基礎理論に基づいた理論的数値計算実践を通じて、世界の同系統の理論物理・実験物理の研究者と交流を深める。協同研究と交流のため、通算数週間から一年以上になる規模で滞在した欧米の都市の数は二桁になる。
1987年法政大学着任。どうして日本人は物理を毛嫌いするのか、という問題を本格的に考え始める。近代の土台となった、地上の運動(ガリレオが研究した)と、惑星の運動(ケプラーが研究した)を統合する万有引力の法則(もちろんニュートンが研究した)を、中学生程度の数学の知識で導入する方法を発見。ガリレオの法則から始めて、万有引力の法則に至る、力学の教科書出版(重力の物理学、法政大学出版局2005年)。それを通じて高大連携にも取り組む。その後エネルギーの正しい理解で未来社会を考えるという課題に挑戦。現在に至る。(文系人のためのエネルギー入門、勁草書房2011年)