今日は用事があって、京都市左京総合庁舎まで行ってきました。自転車でチョイです。
この役所のすぐ南に、琵琶湖疏水最北点があります。
疏水は哲学の道を北に流れ、銀閣寺道で白川と交差、その当たりまでは初期の計画では、船便・水車など疏水の主たる目的のため大がかりなものでしたが、銀閣寺を少し西に行ったところで流れの向きを北西に変える当たりから、疏水の付随的な目的ー灌漑用水と防火用水ーのため、さらに広く疏水は京都を流れることになりました。
この辺りを歩くと銀閣寺で疏水に沿って歩く人もぐっと減少し、静かな水が流れる散歩道として、洛北を流れています。銀閣寺から北西に向かった疏水は、巧みに高野川を渡り、進路を少しずつ西の方向へとカーブさせます。そして総合庁舎の南で疏水は最北点を通り、流れは緩やかに西から南西の方向に変わりながら、昔は加茂川を超えていました。そして川川通りで堀川に合流していたそうです。今は疏水の流れは加茂川までです。
東山のほとり蹴上で京都に入った疏水は、北に流れていきます。これは京都の地形と逆流するので、蹴上では東山の麓よりずいぶん高く流れている疏水も、銀閣寺当たりでは、元々の土地に少し土を盛って流れをつくるくらいですむようになります。北に行けばそれだけ標高がわずかずつですが高くなるのです。そして疏水の最北点があるのは、疏水をしっかりと流すには、これ以上北に行けば流れなくなるからでしょう。つまりこの当たりは、琵琶湖の水面とほぼ同じ標高を持っているのでしょう。ここでは水は実に静かに流れます。
この当たりは閑静な住宅地です。近所の人の良い散歩道でもあります。そこで撮ってきた写真を数枚お見せしましょう。
最北点当たりには、疏水沿いに彼岸花があちこちに咲いていました。疏水の他の部分より多い気がします。
白い彼岸花です。珍しいです。群生していましたから、毎年咲くと思います。
一輪の彼岸花に一匹のアゲハが盛んに蜜を吸っていました。だいぶ涼しくなってきたので蝶も生きるに懸命です。近寄っても逃げません。何枚か撮った写真から選ぶことが出来ました。
そして高野川近くのもみじが、うっすらと紅葉を始めていました。このもみじ毎年いち早く紅葉を始めます。高野川の影響で気温が少し低いのかも。これから時々この紅葉の写真を載せたいと思います。