7月7日、七夕の日に都知事選挙があった、都知事選挙の勝者は小池百合子氏であった。これだけ学歴詐称疑惑にまみれ、それも怪しげな人たちが単なる疑惑を噂しているのではなく、実名をさらして真剣に疑惑をこのままで良いのだろうかと表明し、その一人が小池百合子氏を起訴までするに至った人物を、自分が住む地域の知事として選出するとは、東京都もここまで落ちたと未来の歴史では記述されるだろう。都市集中の結果広い日本を代表していると思い上がって、真偽の判断も鈍ってしまったのだと。
ネットでみるニュースに毎日新聞の記事があった。BBCが都知事選挙に触れ、学歴疑惑は解明されなかったとBBCは報道したそうだ。これを毎日新聞が報道するとは、どういうこと? 日本のマスメディアは、詐称問題をスルーしている。大学が嘘を言うわけはないと信じ切っているようだ。それは世界に通じることではない。小池百合子が学歴を詐称していたと証明されれば、東京に蔓延るメディア達は、世界的に信用を落とすに違いない。自国の真剣な人たちの訴えを無視し、他国の信頼できないニュース(ニューではないからニュースではないが)を其の儘垂れ流し、単なる嘘つき娘のなれの果てをあがめ奉ったと。裸の王様の童話もしらないのかと。
本人の言動からは、嘘をついていると判断するのは難しいと思うかも知れない。確かにそれほど嘘を嘘でないと、言いくるめる態度は、余人にはまねできないものだ。余人を以て代えがたし。嘘でしか支えられない都市の首長には、ぴったりの言葉ではある。
しかし少し冷静に考えれば、学歴詐称という疑いが逆にほとんどの確信に変わるものでもある。出馬声明のすぐ後、日本のどこかの大学のエジプト人の教授が、小池百合子氏は本当にカイロ大学を卒業しているとか、わざわざ主張しているとの報道もあった。学生が20万人いる大学の卒業を、年代も違うであろう人物が、国が同じであるということで、卒業を認めることが出来るだろうか? エジプトの大学人は皆嘘つきなのだろうかと疑ってしまう。卒業を認めることが出来るのは、大学だけであると小池百合子氏本人も主張しているのに。
自分では当然解っている嘘を、全く嘘と思わず、真実であると主張する訓練を若い頃から行ってきた、年期が入った嘘つきは、思うように論理を組み立てることができるのだろう。それを小池百合子氏に見るような気がする。通常人は嘘を言うことには、どこか引っかかりを感じるものだ。だから自分の考えの中では、嘘と真実ははっきり区別される。ああ、こう言ったら言い逃れが出来るだろうけれども、これって嘘がはいっているからなぁ、って尻込みをするのがまっとうな人間であろう。しかし嘘を本当と言いくるめることを訓練した人間は、どのような論理でも、自分で創り出すことが出来る。そう考えて改めて見てみると、小池百合子氏の政策は、どれにも嘘がつきまとっている。私はそれをクールビズの成果を調べてみて発見した。クールビズは小池百合子氏の成果の一つと考えられているが、それを検証した人はどれだけ居るだろうか? クールビズが成功したなら、日本での第三次産業の電力量消費が減少しているはずであるが、そのような傾向は全く見られない。
若い人の多くが石丸氏に投票した
東京は日本の首都たる知性と思考力を今や保持していないようだ。失われた30年を招いた東京一極集中を速やかに解消し、地方分散型国家に日本を改造しなければ、日本の衰退を止めることは出来ない。
しかし同じく都知事選に大きな希望を見ることが出来た。出口調査によると20代、30代では、小池百合子票は少なく、石丸伸二氏への投票が圧倒的に首位を占めて居たのである。明らかに若者は変革を望んでいる。石丸氏は言葉は激しいが好感を持てる候補であるが、どのような人物か、まだ良くは解っていない。しかし時代の変革を訴えたことは間違いは無い。東京一極集中に言及もしていた。
石丸氏を報道するメディアには明らかな東京目線が見えている。私はSNSでの報道で石丸氏を見ているのではないから、石丸氏をどれだけ「正しく」認識できているかを判断できないが、批判的な東京目線からのメディアの報道に垣間見る石丸氏の行動は、よくやったと感激している。例えば「有力」な支持者からの「新東京時代」という標語の提案を蹴って、「東京を動かそう」は、東京一極集中を壊す意味で全く正しい。八時ちょうどに出た小池百合子当選確実に、「何故かニヤリとした」と報道されているが、投票締め切りと同時にメディアが当確を出すこと自体、何と馬鹿な、現政治に頼ったメディアどもよなのである。走りきった選挙戦の最後に、それを見たとしたら、思わずニヤリと笑うのは当然の反応であり、正直うらやましい笑いだと思う。それを含めて「政治屋を一掃」するのが石丸氏の主張なのだと確信する。そしてそれを「純粋経験」で支持した20代、30代の若者に、日本の新しい時代を見る思いがする。
東京一極集中を崩すには、東京に住む若い人が、好みの地方へ分散していく必要がある。小池百合子に投票した60代、70代の老人達は、地方分散などする気も力も無いだろう。若い人をターゲットに、それぞれの地方が、自分の地方の経済的潜在力を自ら理解し、それを発信して行くことが何より必要である。嘘にまみれ腐れきった日本の首都を動かさねばならない。幸い石丸氏をボランティアで応援した人は、北海道から九州まで広がっていたという。東京を除くすべての地方が、東京からの人口分散を望んでいるのだ。
2024年東京都知事選に希望を見た。