清水へ 祇園をよぎる 桜月夜

前の記事で、206番の市バスが、清水寺や祇園に行く人旅行者が多いのに、市バス当局の対応が悪いので、メッチャ込むことを紹介しました。もちろん祇園も清水寺も、どちらも昔から京都を代表する観光スポットですから、一度は行ってみたい場所。そこをバスの混雑のままほっておくのは、京都市の怠慢です。でも今のまま観光するなら少し工夫を考えて見ましょう。

歩く町京都

京都市が力を入れている標語に「歩く町京都」というのがあります。京都は千年の歴史の中で、さまざまな観光スポットがひしめき合う道が数多くあります。自分の足で歩けば、道ばたに、あるいは道の両側の建物に、思わぬ発見をすることも。それなら少し歩く工夫をしませんか?

清水へ 祇園をよぎる 桜月夜 こよひあうひと みな美しき

有名な与謝野晶子の歌です。晶子も今問題にしている祇園と清水を訪れたのですが、祇園から清水寺へ歩いて行くのを楽しんだわけです。皆さんも祇園から清水へ歩いて見ませんか。二年坂、三年坂を通って。長い道のりではありません。多くの観光ガイドにも載っているコースです。

でも直接祇園に行くのに206を使っては意味がありません。そこでちょっと別ルートを考えて見ましょう。

地下鉄を乗り継いで15分

東京圏の人は地下鉄を乗り継ぐのに抵抗はないでしょう。

京都駅からは、地下鉄烏丸線が、烏丸通りを通っています。これの北行き(四条、三条方面)に乗ります。そして烏丸御池で東西線の東行きに乗り換えて、東山まで乗ります。京都市地下鉄には、この二線しかないので乗換えに迷うことはないでしょう。東山まで15分で到着します。

地下鉄東山駅を降りて地上に出、地下鉄の進行方向に向かって、つまり東に向かって少し歩きます。地上に出たところは三条通ですが、東を見れば山(東山)が見えますから、間違えないでしょう。歩き出すとすぐ小さな流れに出会います。白川です。でもそこは白川と言っても、一度疏水本線と合流した後、分水した流れですから、基本的には琵琶湖からの水、このブログで広く紹介したいと思う琵琶湖疏水の一部と考えてもおかしくはなく、良く整備されていて、琵琶湖疏水の他の部分(例えば哲学の道)と同様、心地よく歩ける道です。

疏水本線から分かれてすぐの白川の流れ

この白川の流れに沿って南に歩きます。そうすれば400mほどで東山通り(東大路通り)に出ます。これが206番のバスが通る通りなのですが、自動車がかなり多く走っています。この道を渡ることなく、南に向かって300mほど歩くと、祇園八坂神社の門に出ます。この門から入って祇園さんにお参りしましょう。そして晶子に習って、清水へ歩くのです。どうです。逢う人が皆美しく見えませんか?

まとめます

206番のバスの混雑を避け、明治時代の歌人与謝野晶子に習って祇園から清水を楽しく観光する一つの方法です。

  • 京都駅から四条方面行きの地下鉄に乗り、烏丸御池で東西線に乗り換える
  • 東西線東行(東山、御陵、琵琶湖浜大津方面)に乗り、東山で降りる
  • 地上に出、山が見える方向(東)に歩く。すぐ白川に出会う。
  • 白川を南下(流れに沿う)。心地よい散歩道。400mで東山通りにでる。
  • 東山通りをわたることなく、自動車と共に南下(左折)300mで八坂神社の門。
  • 晶子に習って祇園から清水へ

清水寺お参りの後

清水寺お参りの後が困りますね。やはり公共交通改善を京都市が行わないと。でも幾つかの方法を考えて見ましょう。

206で京都駅に行く、あるいは以上の提案経路の逆を選ぶ

来た道をそのまま帰るのも芸が無いですから、その後が困ります。一つの方法は206に乗って京都駅に帰ることです。それでも片道は嫌な思いをしなくて済んだので、マシでしょう。あるいは、京都駅で待つ方が帰りにバス通りで待つよりマシかも知れませんから、これまでこのページでご紹介した経路を逆に辿ることもありかなと。

206で祇園に向かう

バスに乗って見ていると、清水道あるいは五条坂で北行きの206に乗る人は比較的少ないようです。京都駅行に乗らず、そのまま祇園に行っちゃいましょう。バスに乗れば二駅三駅です。祇園で降りたら、先ほど見た八坂さんの門が見えますが、門からまっすぐ四条通りが続いています。四条通りには様々なお店がありますから、四条通りを冷やかしながら、一息入れる場所を探しましょう。

四条をあるくと数百メートルで鴨川に出ます。鴨川の河川敷におりて、多くの人がしゃがんで川を見ていますから、そのお仲間入り。それも一つの手です。

鴨川から四条を歩いてすぐ先斗町、高瀬川、ここらにはちょっと一杯のお店が目白押し。

更に少し四条を歩けば河原町通り。この辺りは京都一の商店街です。また河原町通りには、京都駅行のバスが沢山走っており、大混雑で嫌な思いはしなくて済むでしょう。

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