京の旅ー京のお宿

コロナ前の京都は観光客が押し寄せ、宿不足だと市長が宿導入を内外にせっつく事態になっていました。どういう宿をどこに建てよか、そんなこと一切言わず。これって市長の態度なの? そして市長がもう良いだろって言ったとたんコロナで客が激減。もし市長の建設要求に無理して対応した地元業者がいたとすれば、それこそ大変。苦しい事態が待っていたはずです。門川さん。地元の業者のことなど、考えていないのだなとよくわかります。新築ラッシュ要請は地元の古き旅館ではなかったようです。
 その代わり体力がある日本の資本、世界の資本が建築ラッシュを担っているようです。結果建って間もない宿が、まだ客がほとんど使っていない常態で数多くあります。ピカピカの新しい部屋を堪能するチャンスが、現在京都を旅する人にあるわけです。このページでは京のお宿をいくつかご紹介したいと思います。

京都駅周辺

京都はそれなりに広いので、どこに宿泊するのかは、目的によって変わってくるでしょう。でも京都駅周辺はホテルも多く、食事も多様な選択肢があり、コンビニも多く、旅人にはうってつけのポイントの一つになります。

京都の公共交通機関

 京都駅からは、地下鉄・市バスでの移動が可能になります。しかし京都市は財政難の理由で、一日乗車券を酷く値上げしてしまいました。市バス一日券700円。市バス一回券は230円(均一区間圏内)ですから、4回乗らんと損する計算です。宿からAにバスで行き、AからBでバスで行き、Bから宿にバスで帰るのでは、一日券では損をしますよ。これって観光客には偉い迷惑な話や。公共交通機関をツコテもらうつもりやったら、あまり良い方策チャウのにな。「Do you kyoto?」なんて悦に入ってた門川ハンのエコに対する姿勢の馬脚が貴方の袴からすけて見えてます。ちなみに地下鉄+市バスの一日券は1,100円ですって。
 まあ、旅行の最中に100円とか200円の差を細かく考えるのもばからしいので、一日乗車券で移動する人も多いのかも知れません。
 実は旅行者だけではなく、私みたいな老齢者も市の政策のとばっちりを受けています。コロナ前には敬老の日の頃毎年、数千円で一年間通用する「敬老乗車券」なる市バス・地下鉄パスを買えたのですが、今年の秋から数万円ですって。弱者ー年寄りの虐待でっせ。これで福祉敬老対策やってるやと? 門川辞めろ。とこうも言いたくもなりますな。
 こうなれば私の対策は決まっています。環境に悪いバスという公共交通機関には出来るだけ乗らず、真にエコな自転車で京都市内を移動する。真にエコなLRTが導入されるまで自転車も悪くない。そう考える人が増えたら市長も考えるやろ。ぎゅーぎゅー詰めのバスからの収入が減るんやから。LRTと自転車の組み合わせで京都の交通機関を真に持続可能なものにしましょって機運が盛り上がるやろ。そういえばSGDsいうたら京都でしょってポスター、京都駅に貼ってありましたな。そのうち皆様にもこのブログで、京都を自転車で楽しむ策をお教えします。
 話が脱線しましたが、観光客の皆様が、京都の公共交通の大きな問題点を理解し、一緒に考えてくれたらという期待もありますので、どうかお見逃し下さい。

意外と知られない京都駅からの関西各地への便利さ

 話は京都近辺の宿でした。観光客の皆様達への情報です。京都駅はバスの拠点の一つになっていますから、京都市内の多方面の移動を考えるなら、最適な場所になるでしょう。さらにはあまり認識されてないようですが、京都駅から近鉄奈良線も出ています。JR奈良駅へもJRが京都駅から出ていますが、近鉄奈良駅は奈良公園真横にあり、東大寺や東福寺にも近く、奈良観光するなら近鉄奈良駅が、JR奈良駅よりずっとやりやすいことを考えると、ちょっと奈良にも足を伸ばしたいと思う方にも、京都駅近辺の宿は便利です。さらには京都駅からJR新快速(東京圏の特別快速に対応)で、大阪(28分)、神戸(55分)、姫路(93分)、あるいは逆方向に琵琶湖畔の大津(9分)、彦根(48分)などにも、乗換えなして行けますので京都駅は関西観光の拠点ともなり得る場所なのです。奈良や姫路さらには赤穂、あるいは琵琶湖への観光実践も、このブログでご紹介していきたいと思います。

京都駅周辺の宿

そのような京都駅周辺にはホテル、宿も多く並んでいます。そのうち2~3件を、実際に宿泊した経験から、ご紹介しましょう。

天然温泉 蓮花の湯 御宿野乃京都七条

ドーミーインというホテルチェーンが日本各地にあります。ご存じの方も多いと思いますが、ビジネスホテルなのに、天然温泉が楽しめるのですね。各地にあるので、その土地に温泉がないこともありますが、近くの温泉から毎日天然温泉の湯を運んだりして、宿泊客に天然温泉を楽しんで貰うというのがコンセプトで、私も新しい地に旅するときドーミーインを最初に探したりしています。
 そのドーミーインが少し格を上げて、和風のしつらえとして、やはり全国主要地に展開しているのが、御宿野乃というチェーンになっているようです。
 蓮花の湯と名付けられたこの宿は、京都七条河原町西に位置し、京都駅から徒歩圏です。新しく建築された宿で、7フロアほど有ったと思いますが、温泉は一階にあります。男女とも内湯、外湯、そして外湯の横を通って上る二階に、瞑想の湯というのが室内にあります。温泉の湯は一階の大内湯と二階の瞑想の湯で、それ以外は温泉ではありません。温泉の泉質はかなり良く、京都観光で昼間疲れた体を休めるのはうれしい限りです。また都会のホテルの大浴場は、小さいことも多いのですが、このホテルの大浴場は充分な広さがあり、温泉として楽しめます。また各室には大型テレビがついており、館内案内も兼ねていますが、館内案内の風呂の案内で、男女別に混み具合を知ることが出来便利です。
 宿というコンセプトを出来るだけ生かしたホテルと言えるでしょう。玄関で靴を脱ぎ、玄関脇のロッカーに靴を収めます。チェックインはその後の畳模様のフロアでと言うことになります。その前の和風ロビーでは、コーヒーなどのドリンクをセルフサービスで頂くことが出来ます。
 チェックイン時に受け取るカードキーは、いつも身につけて置く必要があります。なぜならエレベータもこれを使わないと上の階(自室の階)に行けませんし、風呂にも入れません。女性はそのほか暗証番号を受け取り、女性湯に入るドアでそれを入力する必要があります。
 以上のことはホテルと考えれば余計な制約のようにも思えますが、そのぶんフロントが楽になる訳で、客は安心して温泉も含めて滞在を楽しむことが出来ます。
 入浴の後にはアイスクリームが各種そろえてあり、各自取り出して楽しむことが出来ます。また夜鳴きそばと称すものが、ドーミーインの共通のサービスで、夜半に提供されますが、これもかなりおいしく、皆さん召し上がっておられるようです。

市内交通

京都駅前がバスターミナルなので、そこに行くのが市内各地を訪れるのに便利ですが、宿の最寄りバス停は七条河原町です。ここから歩いて京都駅前へは、ゆっくり歩くと10分ほどかかります。また京都駅前の様々な食べどころも、10分ほどかかります。逆に言えば、10分で各種必要な場所へ(コンビニも含む)行けることになります。
 自転車で市内を回ろうと思えば、近くに貸し自転車屋さんがたくさんありますので、利用されたら良いでしょう。天気の良い春や秋にはお勧めです。京都の寺社は正門前に自転車置き場をほぼ確実に置いてあります。寺社の門まで自転車で乗り付け、下車してその寺社を楽しむというのは、昔馬で寺社の門前にいたり、その後その寺社にお参りする伝統を引き継いでいるとも言えます。
 観光目的の多くは、このホテルより北側にあると思いますが、南北の移動は加茂川沿いがお勧めです。自動車に悩まされず、京都の雅な風景を楽しみながら、移動する事が出来ます。自転車で走っていると、自動車に何故あれほど現代人が頼り切っているか、不思議な気持ちになるでしょう。自転車は究極の脱炭素ライフスタイルに欠かせません。
 京都は緩やかに南に向けて傾斜しているため、北に向かうときは、少し余計に力が入ります。帰りは加茂川を南下して七条大橋まで来たら、ホテルはすぐそこ。楽な帰りになります。
 バス利用の場合、七条河原町が最寄りバス停だと言うことは、宿に戻るとき是非記憶しておきましょう。清水寺、祇園方面からの206番、四条河原町方面からの205番その他の路線を使うとき、七条河原町で降りると、ほとんど宿の門前まで乗車出来ることになりますよ。これらのバスはその後京都駅に向かいます。

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ホテル京阪 京都駅南

京都市街の主部は京都駅の北に広がっています。バスターミナルも京都駅北口前。一方新幹線は京都駅の南口(八条口)のほうから行くのが便利です。新幹線が出来たとき、新幹線の線路は在来線の南に敷かれました。その構造が現在も残っており、京都駅の基本構造になっています。
 新幹線から直接改札の外に出ると、南口方面に降り立つことになります。南口はすぐタクシー乗り場に繋がっています。そしてタクシー乗り場を越えると、一連のホテルが並びます。つまり京都駅を出てアクセスを重視すれば、南口のホテルを利用するのが良いということになります。また奈良方面には近鉄を使うのが便利と書きましたが、近鉄京都駅も京都駅南口にありますので、奈良方面に足を伸ばしたい方にもお勧めです。
 表通り(八条)には夜になると店が少なく見えますが、少し裏通りをあるくと、かなりたくさん居酒屋なども並んでいます。これは駅南口に最近多く建てられたホテルも客として予想しているのでしょう。
 市内観光はバスを中心とすれば北口が良いと思われるかも知れませんが、北口にはホテルも多く、駅まであるくには数分~10分かかるのは通常と思えば、道一つ越えた南口は悪くなく、また地下鉄のアクセスも悪くありません。
 そのような中で、ご紹介するのがこのホテルです。
 京阪ホテルはかなり前から京都駅八条口にありました。最近それ以外にも二つほど新築の京阪ホテルが出来ましたが、便利でかつ新しいのがこのホテルです。そういう訳で予約の時間違えやすいのが京阪ホテルですが、他のホテルとは5分ほど離れていたりしますので、ご注意を。下のリンクから入れば問題ないと思います。同様な現象は都ホテルにも見られます。都ホテルご利用の際にも、京都駅の南には複数の都ホテルがありますので、気をつけて下さい。
 さて京阪ホテル京都駅南ですが、快適で機能的なホテルです。京都駅南口からのアクセスは抜群。宿泊客の細かいことに気をつけている例として、客室にあるテレビ兼館内案内に、洗濯機の運行状況があり、使用中の物はあと何分かも解るというのは、なかなか便利ですね。以外と長期滞在にも向いているかも。
 朝ご飯は皆についています。これはヨーロッパのホテルをまねたのかも知れません。欧米からの客を考えてのことでしょう。興味あることは発酵野菜を主とした朝食で、ヘルシー志向の方にはアピールするでしょう。